火砕流が原発襲ったら「完全にお手上げ」

これはまあ、文字通り「天が落ちてくる」レベルの話でしょうし、杞憂というものでしょう。

しかし、人類史ではなく、天文学的時間で考えれば、現在の阿蘇山カルデラを作った噴火では、九州全土が火砕流で覆われた、なんて説もありますかららね。

そうなったら、原発以前に九州には人が住めなくなるので、原発政策として論じるべき種類の問題かどうか。

規制委員会の活断層ほじくり返しの議論は、どういう時間軸でやっているのか。

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http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130213-00000007-sasahi-sctch

地震大国の日本は、火山大国でもある。怖いのは地震だけではない。福島第一原発地震による津波で大事故を起こしたが、噴火による火砕流でも影響がありそうだ。東京大学地震研究所火山噴火予知研究センターの中田節也教授がこう警告するのは、泊原発(北海道)、伊方原発(愛媛)、玄海原発(佐賀)、川内原発(鹿児島)の4つ。原発火砕流に襲われるとどのような事態になるのか。

 日本の原子力政策に深くかかわっていた“原子カムラ”のある重鎮に話しを聞いた。「原発が火山から直接の被害を受けるという想定は聞いたことがないな」。

 最初は首をひねっていたが、火砕流の説明をすると、匿名を条件にこう話した。「原発と火山災害について、これまで本格的に論じられたことはないと思います。しかし、その破壊力を考えると、火砕流を想定して対策を考えるのは不可能。完全にお手上げですよ。火砕流が届く恐れがある場所には、原発を建てるなということに尽きますね」。

 原発火砕流に襲われるとどのような事態になるのか。この重鎮が続ける。「火砕流で原子炉建屋が壊されると、燃料プール内の核燃料が燃えながらまき散らされます。仮に建屋が大丈夫だとしても、周囲が壊滅してインフラが止まり、人が近づけなくなれば、冷却できなくなった炉心と、燃料プールの核燃料が燃えだして建屋は崩壊する。いずれにしても大量の放射能を放出することになる。仮に、泊原発火砕流に巻き込まれれば、泊原発から70キロしか離れていない札幌は、全市民が避難しなければいけなくなるでしょう」。>