加藤嘉一

この人、今昼のテレ東・田勢康弘の番組に出てましたね。中国で一番有名な日本人だそうです。

http://www.explore.ne.jp/feature/kato.php

http://j.people.com.cn/96507/96787/6624350.html

http://japanese.cri.cn/205/2006/12/18/1@81682.htm

http://japanese.china.org.cn/jp/txt/2009-03/26/content_17504802.htm

中国各地で講演する予定だったが、反日暴動のきっかけになることを恐れる当局が中止を申し入れてきたので、したがったとのこと。

ちょっと面白いことに、日中関係のトラブルが起きると、日本への関心はむしろ高まり、日本関係の番組が増え本も売れるそうです。

ウィキペディアは荒らされてますね。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8A%A0%E8%97%A4%E5%98%89%E4%B8%80

東大文1を蹴っているのですね。優秀な人であることは確かだ。

こういう若者を、羨望をこめて賞賛する傾向がマスコミにありますけれど、例えば日本企業がホンネでこういう人材を望んでいるかと言うと、そう簡単ではない気がします。

例えば、2年間中国に留学し、帰国して就活すると、多分すごく不利でしょう。日本企業は、学生に無垢・白紙であることを求めている傾向がある。

海外に2年もいたら、ヘンな考えに染まっているのではないかと警戒される。どこかの外食チェーンの「誓い」なんて、個性的な考え方に目覚めていたらアホらしくて覚えられないかもしれない。

学者は個性が勝負なので海外帰りが不利と言うことはないが、あちらで修士課程ぐらい終えて日本の一般企業に勤めようとするとたいへん、というのはよく聞く。

ところで、

http://plaza.rakuten.co.jp/xiaomi/diary/201008190000/

<昨夜加藤くんが話していたことで、改めて腑に落ちるところがいくつもあった。

例えば「中国が若者の国」であること。
旧態然とした部分は多分にあるものの、
社会に向かって若い人がモノが言いやすいことは事実な気がする。
(ただしこれを“=言論の自由”と混同しないでもらいたい)

例えば日本で、たった26歳の人間がメディアで連日のように語り、
その方面の関係者や社会に影響を与えることはあり得るだろうか?
そしてそれも外国人だ。

加藤くんは以前、マルチな才能を発揮する中国の人気若手作家で
オピニオンリーダ・韓寒に例えられることについて
「日本では韓寒は出てこない」と話している。

※韓寒 http://ja.wikipedia.org/wiki/韓寒>

その韓寒氏だが、たまたま今日、ここに出ている。

反政府デモはできないからといって反外国でデモするのは、どこかの将軍様の国の集団催しと同じでかっこわるいと言っている。

http://www.asahi.com/international/update/1016/TKY201010160149.html

<「内政の問題ではデモのできない民族が、外国に抗議するデモをしても意味はない。単なるマスゲームだ」。文章を発表したのは、中国各地で反日デモの呼びかけが広がった9月17日。ネットなどで燃え上がった反日世論とは一線を画す立場を鮮明にした。

 主張を貫くのは、中国国内に多くの矛盾を抱える中、政府が外国と対立するたびに庶民が「愛国」を叫ぶことへの疑問と、政治には踊らされないという冷めた視線だ。

 政府の土地開発で立ち退きを迫られて抗議の自殺をした庶民や、当局に拘束された作家の名前を挙げ、「もし唐福珍や謝朝平のためのデモをすることができるなら、釣魚島や(妨害された北京)五輪聖火リレーのために自分もデモに参加しよう」とした。

 土地の私有が認められていない中国の国情を踏まえ、こう問いかけてもいる。「土地を持たないものが他人のために土地を争い、尊厳の与えられていないものが他人の尊厳を守ろうとする。そんな安っぽい人間でいいのか」

 文章はその日のうちに削除されたが、ネット上で広がり議論を呼んだ。「失望した」「かっこつけの政府批判」との批判と同じくらい、「よくぞ言った」「自分の気持ちをこれほど明快に表現した文章はない」といった支持が集まったという。

 韓さんを知る上海の編集者、秦俟全氏は「文章は政府や極端に民族主義的なグループと一線を画す、少なくない中国の声を反映した。中国社会が変化のただ中にあり、民間にも多様な声があることの表れだ」と話している。

 韓さんは若者からカリスマ的な支持を集め、ブログの閲覧数は4億回を超える。米タイム誌で今年、「世界で最も影響力のある100人」に選ばれた。(林望) >