社会保障

積立方式を唱えるのは、いい加減にやめよう

「今年とった保険料は、今年払ってしまうことのほうがよほど確実」。いいこと言っていますね。 エライ先生を含む一部の経済学者が、またぞろ「積立方式への移行を」などと言い出しておりますが、いい加減に学習しろよ、と言いたいですね。 公的年金というの…

世代間格差是正の進め方

こういうのをまともな政策論というんだよ。 「年金掛け捨て制」とか、橋下「船中八策」で書いているブレインはDQN。 裁定の済んでいる年金の給付カットなんてできないでしょう。もらっている高齢者が同意すればともかく。JALのようにOBが集まって協…

年金支給開始年齢に男女で差をつける?

これね、保険の原理からすればもっともな話ではある。 しかし、単身高齢女性の低所得ってのが、大きな問題になっているので、実現は難しいでしょう。 ****************************************** http://blogos.com/article/9908/?axis=b:194 <また、筆者…

朝ズバにおける最低保障年金の取り上げ方

土曜日早朝のみのもんたの番組で、民主党の試算というのを紹介していた。 所得再分配に対する怒りを誘うような取り上げ方でしたね。 恒例の紙芝居では、自営業者は「所得」100万と400万の人が、サラリーマンは「年収」260万と690万の人が、それぞれ比較対象…

世代間格差?

この方、一流の若手研究者ということを最近知ったのですが、なかなか鋭い。 私も、年金の世代間格差をことさら論うのには違和感を感じております。もちろん、私は団塊世代よりは「ふた昔」ぐらい若いですよ。 国民経済を家計に例えると、子供をたくさん作っ…

神野、宮本、山口、湯浅はイデオロギー官僚!

やっぱりヨニウムさんはネオリベ? ******************************************************* http://twitter.com/#!/yoniumuhibi 世に倦む日日 @yoniumuhibi 26分 20年前と同じなのです。一言で言えば、岩波系を信用しちゃいけない。神野、宮本、山口、湯…

みんながハッピーになる年金改革案

財政が持続可能であるためには消費税率35%必要、という専門家の研究を紹介しましたが、 http://blogs.yahoo.co.jp/mazepparrigo/35982503.html そのコストが「消費水準が恒常的に1.5%低下」するだけなら、別にいいじゃん、というのが私の見方です。 ところ…

混合診療限定解禁論

このページ、包括的で便利です。 ”原則”禁止論、と銘打っていますけれど、主張は限定解禁です。 http://kongoshinryo.jpn.org/

夫の厚生年金二等分

これ、夫の立場としては納得できないところが大きいでしょうが、そもそも結婚というのは財産をいったん共有して、その後別れた場合は事情にかかわらず等分する、という先進国では共通の流れである最近の考え方の反映でしょう。 結婚とは、資本主義社会におけ…

知らず知らずにスウェーデン型社会を望むアメリカ人

これは面白い。 原論文も見つけました。 http://pps.sagepub.com/content/6/1/9.abstract Disagreements about the optimal level of wealth inequality underlie policy debates ranging from taxation to welfare. We attempt to insert the desires of “r…

医療費と公定価格

残念ながらこれは間違い。 価格を自由化したら医療費は天文学的に高騰するでしょう。これはアメリカの例を見れば明らか。 そもそも、医療費の高騰、というのは厚生労働省が国民向けに言っていることで、国際比較では、日本の医療費抑制の実績は世界に冠たる…

1度も就職せず・使わず蓄財、1億5千万円寄付

この人すごいね。失敗したこともあったろうと思うけれど、バブル崩壊後の20年で財産を失わず、1億5000万円残したのは、本当にすごい。 それにしても、生き甲斐は何だったんだろう。 母親が6年前に亡くなり、本人が亡くなったのは2年前ということだから、母…

リフレ派もそろそろ

社会的害悪になってきたかな、という気が、私もしてきました。 このブログを読めばわかるように、私は元々、リフレ派の言説に理解のある方です。しかしながら、消費税問題で彼らが言っていることのメチャクチャぶりには唖然とする。 特に最近の、社会保障の…

国費投入見直し論

鈴木亘の社会保障改革論、シノドスや彼のブログにも出ているけれど、いちばんいいのは12月22日付日経新聞「経済教室」です。日経電子版を購読する必要がありますが、一部、引用して語ります。 やはり、みんなの党と公明党の存在が「ガン」なのですよ。 …

基礎年金の削減こそ必要な社会保障改革だ

だから~、基礎年金への国費投入をやめてしまえばいいんですよ。 それにともない、当面は支給額を引き下げず10年やそこらで積立金を枯渇させるというのもいいですけれど、できれば直ちに支給額を削減するのがよい。 今は国費の投入があるから、国民年金は銀…

再び「基礎年金の国庫負担は廃止せよ」

珍しく(?)鈴木亘と意見が一致しますね。 国庫負担を36%に引き下げても50%を維持しても、どのみち10年やそこらで破綻するというわけですが、私はこうなったらできるだけ早く破綻した方がよいと考えます。その方が国民は真剣に社会保障財源を考えるでしょ…

日本人向きの改革論が必要

ハハハ。 私は、「改革論にも、日本人向きとそうでないのがある」と読みました。 「労働市場の流動性を高めて生産性向上」なんてのも、「年金や医療の政府負担増を消費税増税で」なんてのも、日本人向きではないので、なかなか実現しないんじゃないでしょう…

基礎年金、国庫負担割合引き下げも…来年度だけ

私が主張した通りの方針になりそうで、何より。 だいたい、国庫負担増を先行し、後から消費税増税というのが間違いなのです。消費税増税と引き換えに国庫負担増という正道に立ち返ったことは何より。 景気対策ならバラマキ先行もありうるけれど、年金や医療…

国庫負担なんてやめてしまえ

私は「既得権益守れ」派(???)ですが、福祉国家にせよなんて、ちっとも思っていません。 だいたい、大新聞なんてのは既得権益を持つ人が主たる読者なわけです。それを奪われた人たちが、真面目に大新聞購読するわけないでしょう。新聞の定期購読なんて、…

子ども手当にも同じ問題がある

と思いますよ。 子どもを死なせておいて、押入の中か床下にでも遺体を隠し、子ども手当をもらい続ける鬼畜のような親が、数年後にはたくさん出てくると思います。 満額支給が実現すると、1人2万6千円ですからね。二人なら5万円2千円で年額60万円超。…

後期高齢者医療制度

いやこれまたまったくその通り。 我が国を衰退させているのはマスコミですよ。 いったんテレビの放送免許をすべて取り消して、再審査したらどうだ? なにはとまれ、天引きが維持されたのはよいことです。 ******************************************* http:…

経済学と福祉国家はもともと相性が悪い

「福祉国家」理念が実現すれば、人間の生存にかかわるサービスは、政府によって低価格で提供されます。 たとえば医療・介護が低価格で提供されることは国民にとってとても喜ばしいことです。しかし、これを政府で維持し続けるためには「大きな政府」、大きな…

本人確認

年金受給資格の証明に本人確認が必要となると、たとえば民生委員や公務員の前に現れた老人が、本当に本人かどうかが問題となる。 たとえば90歳になるといったん年金を停止する制度、あるいは90歳になる前に本人生存確認を義務づける制度に変えると、大量の高…

やっぱり大きな政府が必要

http://d.hatena.ne.jp/michiaki/20100804/1280931391 <若い世代は、怒っていいですよね。ただでさえ不公平感の大きい国民年金の保険料を、非実在高齢者の分まで支払っていたなんて。100歳以上を調査とか意味不明なことをせず、年金を受け取っている人の全…

子ども手当見直し

所得分配政策の政治学として、「子ども手当」の議論のされ方は日本国民の一つの傾向を示唆していると思います。 直接国からお金をもらえるにもかかわらず、国民の評判はあまり芳しくなく、出生率の引き上げ効果はおろか、「票を買う」という当初期待された政…

福祉国家レジーム論

本日の日経「経済教室」でホリオカと神田玲子による「福祉国家レジーム論」が出ています。 日本は、仏型保守主義と米型自由主義の折衷から、ウェーデン型社民主義と米型自由主義の折衷へと移行すべきだと説いています。 「福祉国家レジーム論」の元ネタは、…

ベーシック・インカム(BI)

訂正:小飼弾氏はBI推進派だったようです。勘違いしました。(2010/3/4) ************************************************************** イベントがあったようです。 http://www.asahi.com/digital/internet/TKY201003030312.html <議題のベーシック…

鈴木亘VS東洋経済

最近は、御本人もたまに覗いてくれるようなので、書きにくいですが、全面戦争開始みたいです。 http://blogs.yahoo.co.jp/kqsmr859/archive/2009/12/03 <そこで、最近の顛末をとりあえずご報告しておきたいと思います。実はこの間、「週刊ダイヤモンド」とP…

医療・介護の供給を増やす方法

我が国では、これらの産業は価格統制の下にある。公的医療・介護保険では、供給者の報酬、つまり価格が市場均衡価格より低く抑えられているので過少供給となり、需要側が割当を受けているというのが、一番シンプルな経済学の理解。 とはいえ、単純に医療価格…

日本的「小さな政府」の正体

とてもいい意見なので、コピペします。 そもそも、「小さな政府」を求める人は、政府に何かしてもらえると期待するべきでないんですよね。 民主党にしても、「小さな政府」と言いながら、「後期高齢者医療制度」も「障害者自立支援法」も廃止するようです。 …